自分の気持ちを言葉に出してみた

自分の思ってる事や感情だったりをうまく言葉に表現したくて、文章書くのは得意ではないですがやってみようと思います。

夢は夢で終わってしまった。19歳の夜。

私は本当はアーティストになりたかった。

志したきっかけは、忘れもしない2012年のレコード大賞AAAの「逢いたい理由」を見て雷に打たれたぐらい全身に衝撃が走ったのを今でも覚えている。

詳しく説明すると、AAAの宇野実彩子さんを見た時に「あ、この人と結婚するんだ」と直感した。

 

今となっては夢のまた夢の話だが、当時は本気で思っていた。

 

そこから、当時の私は考えた。

 

どうすれば宇野実彩子さんと直接お会い出来るか。

今みたいにYouTubeが流行っておらず、簡単に関われる機会が本当になかった。

会うとなれば、LIVEや握手会などのイベントでしかお会いすることができなかった。

 

今はYouTuberと芸能人が当たり前にコラボしている。 YouTuberと言っても、本物のYouTuberはほんのひと握りで殆どがYouTuber被れだ。

 

まぁ、この話しはまた今度にして話を戻そう。

 

当時のちっぽけな頭と考えをつくして出した答えが、「アーティストになる」という何とも今考えてみればすごく馬鹿な答えが出たと呆れてしまう。 ただ当時は本当に本気だった。

 

毎日お風呂場で1時間以上熱唱したり、親に塾に行くと嘘をついて、自転車を走らせながら歌ったりと歌える時間を見つけてはずっと歌っていた。 それくらい本気だった。  

 

その時からちゃんと音楽というものをやっていればもしかしたら、今頃おしらさんみたいに大人気YouTuberになっていたかもしれない。

 

「〜かもしれない」系の話は大嫌いなのでこの話はよそう。

 

親には言えなかった。

思春期と言うこともあり、バチバチの反抗期だった。

「こんな事を言ったら絶対にバカにするに決まってる」と思っていた。

バカにされるくらいなら言わない方がマシだと自分の夢をひた隠しにして生きていた。

 

時はかなり過ぎ、大学2回生の頃、ちょうど19〜20歳の時、私に人生の転機と思われる出来事が起こった。

前々から芸能界というキラキラした場所には興味があり、何度かオーディションを受けていた。そんな時にとある事務所のオーディションに受かった。

そこの社長から「君はアーティストになれる素質を持っているかもしれない」と直接目を見て顔を見て言われた。

本当に嬉しかった。 ようやく夢が叶う。

夢への第1歩を踏み出せる。

何も考えないで、相手の言われるがまま契約書にサインした。

そこからが人生の転落への合図だった。

楽曲制作費と作曲代・4ヶ月のボイトレとダンスレッスン代こみこみで108万2468円 。

今考えると本当におかしな話だと思う。

ただ、当時は本当にバカだった為、物の価値や値段などがよく分かっていなかった。

7年越しにやりたい事ができるというただそれだけの喜びと嬉しさだけがあって、費用のことなんて全く眼中にもなかった。

実際始めてみると、全然出来なかった。

グループで行っていたが、本当に地獄だった。 自己肯定感がお亡くなりになっていたからなのか、大して上手くない人の歌声やダンスを見て、「あの人はできるのになんで自分は出来ないんだろう」と、いちいち落ち込んでいた。

大学の講義が終わってダンスレッスンに行こうとするが、どう考えても間に合わずた毎週金曜日17時30分のレッスンのみ10分遅刻する。

もちろん、授業でレッスンに遅れることはダンスレッスンの先生には伝えてはいたが、周りの目が本当に怖かった。

私を含め全員がライバルだったので本当にピリピリしていた。

何も会話が生まれない。

何を話していいのか分からない。 徐々に時間が経つにつれて、他の人達は仲良くしている。

自分も混ざりたいが、話を遠くで聞いている限り、全く知らないジャンルだったり話題で会話を楽しんでいる姿を見て「入る隙がない」と諦めてしまった。

 

結局、レッスンも2ヶ月で行かなくなり100万以上の借金だけが残った。

大学の授業が終われば夜中の12時まで即バイト。

借金返済に追われる日々。 何も楽しくなかった。

世間では華の大学生活や人生の黄金期と揶揄されているが、私は1人地獄を見ていた。

親にも借金のことなんて相談できなかったし言えなかった。

言えば殺されると思った。

 

そんなある日のこと、ついに親にバレた。

 

なんでバレたかと言うと、銀行にお金を入れ忘れ催促状が家に届いたのだ。

 

ヤバい殺されると思ってヒヤヒヤした。

だが、親が第一声に言った言葉が衝撃的だった

「あんた、大変だったね。大丈夫?」

 

私は耳を疑った。

何を言っているんだ、この人は。

 

私は学生という甘い身分でありながら親に内緒で100万円以上の借金をした身なのだ。

それを怒らずに、私の心配をしてくれる。

 

聞けば、親はもう私のやりたい事を知っていたのだ。

「貴方の事をずっと近くで見てきたから、貴方のやりたいことは何となく分かった。」

「大学進学の時に貴方の口から音楽ではなく全然違う道に行った時はびっくりしたけど、それもあなたのやりたい事だって言うのも分かったわ。」

「何年あなたのこと見てきたと思ってるの?」

 

自分の好きな事を家族に伝えるとすぐに否定してきた人だったのに。

やりたい事を遠回しに伝えるとすごい剣幕で拒絶してきた癖に。

こういう時に限って、優しい言葉かけるなよ。

私は涙が止まらなかった。

 

私の経験からこれを見ている人に伝えたい事は、結局のところ美味しい話はない。

何事もコツコツ日々積み上げていくしかないのだ。

大変だししんどいことの方が多い。

 

実際に、私自身こういう活動を始めたばかりなので、いつ限界が来るかもしれないし途端に辞めてしまうかもしれない。

 

ただ、何か目標や叶えたい夢があるのであれば絶対に諦めないで欲しい。

 

周りに「才能がない」「お前には無理だ」などと否定的な言葉を言われたとしても。

私は未だにあの時の夢が諦めきれないでいる。

 

だから、こうやって文章を通してでも活動しているのかもしれない。